朝から積雪があり、雪がときどき降る寒い日でしたが、30名の方にご参加いただきました。
家庭菜園については昨年に引き続き2回目の講座です。今回は、自然農法入門です。
講師は、MOA自然農法文化事業団 中部支社 自然農法普及員の板坂 康行さんです。
最初に、土壌についてビデオを見ました。
微生物の働きや土作りの重要性を学びました。
次に、板坂さんからお話しを聞きました。
自然農法といってもいろんなやり方(団体など)があるそうです。


害虫を駆除するために農薬を使うとよい微生物も死んでしまい地力がなくなり、肥料を施す。
結果的に化学肥料や農薬に頼った家庭菜園になってしまいます。
できるだけ、この循環を断ち切れるよう土に力をつけるといいそうです。
有機質肥料を使い、微生物が分解することで、土を肥やしていくそうです。
ですので、中和や殺菌のためにつかう石灰も、この有機農法には良くないそうです。
石灰でよい微生物も死んでしまうからだそうです。
また、苗を買う時期や植え方にも注意が必要だそうです。
ホームセンターでは、植え時より早い時期から売りに出ています。
まだ気温の低い時期に買ってもうまく育ちません。
いつ植えていつ収穫できるのか、資料を参考にして植えましょうとのことでした。
植え方についても、植物に合わせて植える方法を教わりました。
その後、硝酸態窒素の測定を行いました。
スーパーで買ってきた、水菜、小松菜、ホウレンソウと農場で作ったホウレンソウを計りました。
硝酸態窒素は、植物を育てるために必要な要素ですが、野菜の残留濃度が高いと良くないと言われています。
ヨーロッパでは、硝酸含量基準は定められていて、ホウレンソウは3000ppm以下となっています。日本での規定はありません。


今回は、簡易な試薬で測りました。
水菜は、13000ppm、
スーパーの小松菜もホウレンソウも10000ppm前後となりました。
農場のホウレンソウは、800ppmぐらいでした。
ほとんどの人は普段はスーパーで買ってきた野菜を食べていますので、大丈夫なのですが、家庭菜園をするうえで、知っておくと良いと思います。
今回の講座では、自然農法について、正しい認識をしていただきました。
なかなか思うようにはいかない家庭菜園です。楽しみながら、少し環境に配慮していただければと思います。