今回は、夏休みの自由研究に使っていただけるように企画しました。
少し内容が難しくなるので、小学4年生から中学生を対象に行いました。
まずはじめに、四日市自然保護推進委員会の先生から、シダ植物の起源や植物の作りなど、お話しいただきました。

シダ植物は、種ではなく胞子で増えていきます。
胞子には、いろんなタイプがあるということで、顕微鏡で胞子を観察しました。

その後、フィールドにでかけ、シダ植物の採集をしました。
出かける前に、先生から
「この時期は、ヤマビルやハチ、ヘビなどが出るので注意しましょう。」
などの注意がありました。
シダは、日陰の湿った所に生えているようなイメージがありますが、日当たりのよい場所に生えているものもあります。
コシダやホラシノブ、ゼンマイ、シシガシラ、コバノイシカグマなど10種類ほどのシダを採集しました。
採集しながら、生えている場所の環境や生態などの解説がありました。

その後、部屋に戻り、標本にする作業です。
シダを新聞紙にはさんでいきます。
採集してきたシダの名前を付けていかなければいけないのですが、
私たちには、シシガシラなどの特徴的なもの以外は、みんな同じ植物に見えてしまいます。
ですので、一人ひとり、先生が植物名を教えて回りました。

この後は、10日ほど家で管理して、画用紙に貼って標本にします。
先生からは、家での管理の仕方や、標本の作り方などの説明がありました。
今回は、植物の中でも古い起源をもつシダ植物について学びました。
気候の変動やさまざまな条件の中、命をつないできたシダ植物。
私たちも、未来に命をつなげるためにシダ植物から学ぶものがあるのかもしれませんね。